商品詳細
Description

幻の

クルミ

Wallnuts

[ 美唄市 ]

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クルミ作りへの愛情とプライド

 クルミ農家があるのは、美唄市の郊外。

 幻のクルミを育てる上村農園は昭和45年に町の事業として開始したクルミ農家で、当時20戸以上あった農家のうち最後の1戸となった。

 美しい空知の平野を見渡す山間には、力強く根を張る200本のクルミの木がある。

 

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こだわりと愛情が作るクルミ

 美唄市では町の事業として開始した昭和45年当時、20戸以上の農家がクルミの木を育て、1戸1000本以上の木を管理、年間3トンものクルミを出荷していた。しかし、輸入クルミが入るようになり採算が合わないなどを理由に、周りの農家はどんどん離農していった。その最後の1戸が上村農園だ。1000本以上あった樹木も現在では200本まで減らし、上村雄市さん、征子さん二人でクルミ農園を管理運営している。

 

 ヘルシー食品として近年注目されているクルミの多くは、海外(カルフォルニア、中国)から輸入され、その輸入量は年々増加しているほど(日本ナッツ協会、輸入統計より)

 上村さんのクルミのすごさは、輸入ものと比べて、味が濃く、甘みが強いこと。それに尽きる。それは、上村さんの美味しいクルミを作るための丁寧な仕事と愛情に他ならない。

 

肥料やりから選果まで、全てが手作業

 水はけの良いところでないと育たないというクルミは、山の斜面に等間隔(約8m)で200本が植えられている。広大な敷地面積だ。上村さんは毎日山に通い、木々に目をやる。ひとつひとつ手作業で行われる作業は肥料から選別までに至り、農園の規模から見えるイメージとは対照的にとても繊細で細かい。

 

 上村さんは「化学肥料はやりたくないの、有機肥料で育てたい」と、ぼかしや米ぬかといった独自の有機肥料を自宅で作る。更に1本1本の特徴を知り尽くし、肥料のやり方もその木に合わせているというから驚く。1本の木に撒く肥料は、1回に20~30kgにもなるという。

 収穫は9月下旬からはじまり、洗浄、乾燥、出荷と目が回る忙しさになる。実が熟し、割れたところからクルミが顔を出す。木を揺すり、地面に落ちたクルミを家族や親戚総出でひとつひとつ拾っていく。収穫したクルミは水洗いし、ゆっくりと乾燥させる。収穫シーズンは、たたみ一畳ほどある乾燥用の木桶で家の中も外もいっぱいになる。

 

 十分に乾燥すると、今度は「大・中・小」に選果する。この選果は征子さんしか出来ない作業。手の感覚、重さ、音、全ての感覚でクルミをひとつずつ仕分けていく。集中力が必要なため「1日になんぼもできないんだわ」と征子さんは言う。「悪いものをお客さんに渡すわけにはいかないからね」と、場合によってはもう一度選果作業をすることもある。やっと出荷出来るようになるのは12月。「ほんと大変なの」と言いながらも、選果する手には熱がこもる。

 

 暴風雨等の自然災害や、カラスによる被害など、その年によって収穫量は変わる。強風などによって収穫前に落ちてしまった実には害虫がつき、その害虫が他の木や実にも、更には来年の成長にも影響がでてしまうことがある。その為、その都度拾い、焼却するというこれまた大変な、そしてこの素晴らしいクルミを何十年も維持していくためにはとても大切な作業が発生することも度々ある。

 

 収穫量は良いときは1トン、平均すると300kg程度だというから、とてつもない労力によって1つ1つが作られていることが分かる。

 

 

おばあちゃんの愛情がクルミを育てる

 毎日農園に通う上村さんは「山にいた方が落ち着く」という。征子さんの父親が残してくれたクルミ農園をなんとか続けたいという思いと、そして木々に対する愛情はとても深い。クルミの木の寿命は50年くらいというから、その付き合いは長い。

 

 上村さんの思いは、今もなお続くクルミの勉強・研究の姿勢にも表れる。日本のクルミの産地としては長野県が有名だ。長野県にいるクルミの農学博士やその農園を訪ね、最新の研究も追う。またそれを自分の農園と比較し、どう取り入れると良いのかも考え実践している。

 

 そして、近年の大きな収穫は、上村さんが長年信じて来た「クルミの殻」の効能だ。自身や近い人たちが感じていたクルミの殻の持つ効能が解明されてきたのだ。絶対良いものだと確信していた上村さんは、手当たり次第興味を持ってもらえそうな大学に効果についての研究を提案しつづけ、ついにクルミの持つ高い抗酸化作用を実証することが出来た。

これからは、上村さんが作る質の高いクルミの殻にも注目が集まりそうだ。