厚岸視察~②大黒毛蟹
こんにちは、佐々木です。
先日の厚岸(あっけし)町視察の
大きな目的の一つ《大黒毛蟹》。
厚岸湾入り口に浮かぶ
【大黒(だいこく)島】。
この大黒島から命名された
それはそれは特別な、
特別な中でも特別な特産品に、
《大黒毛蟹》や《大黒さんま》がある。
目と鼻の先にある、大黒島と小島から
地元では、《前浜=新鮮な》
という意味で大切に使われている。

※右が大黒島。左は小島。
寒いこの時期に行われる毛蟹漁。
漁師さんは
「身がしまるこの時期の蟹が一番うめぇ。
ミソもこの時期が一番だっ!」と自慢げ。
蟹籠で大切に捕った毛蟹を
この日は9隻の船が水揚げ。
元気に動いているたくさんの毛蟹で
浜は活気づいていました。

※荷揚風景。
そんな前浜の新鮮な毛蟹の中でも
一際目を引く、【超巨大毛蟹】。
それが・・・《大黒毛蟹》です。
・活目で1㎏を超え
・色味が良く(濃い赤。黒い朱もいました)
・身入りがバッチリ(堅蟹です)
などの選別条件をクリアした毛蟹のみに
与えられるチャンピオンの称号。
荷揚も、籠には入れられず、
漁師さん本人の素手で、大切に活水槽へ
運ばれていました。
さらにさらに、厚岸魚組の競り場では
日光による鮮度落ちを防ぐため
ドアが閉められた競り場に、
さらに遮光テントを設置し
全ての毛蟹を守っています。
さすが厚岸。
良いものを良いままに提供する取り組みが
すべての特産品を超特産品にしていくのを
改めて感じ取る事が出来ました。
奇跡の自然環境と、
そこに育まれた生き物たち。
それをただただ大切にする人。
いつ来ても良い土地だなあと
つくづく感心する・・・。

※愛冠(あいかっぷ)岬から見る大黒島。
湾の入り口東端のすぐ先にポッカリと浮かぶ。